授業関連

気象分野の担当授業に関連したコンテンツです。

データの平均値の比較・検定ツール

実験・観測で得られたデータなどについて、2つのグループのデータの平均値に有意な差があるか否かを統計的に検討するためには、仮説検定を行います。最もよく使われる代表的な方法はt検定です。このツールでは、「対応のないデータ(independent data)」と、「対応のあるデータ(paired data)」の両方の場合について、ユーザの生データから、t値、P値、信頼区間、判定結果などを自動計算します。なお、「対応のあるデータ」については、2つのグループのデータ数が同じである場合のみ有効です。

大気中の水蒸気に関する諸量の計算

気温と相対湿度を設定して、水蒸気に関連する様々な量を計算します。グラフを作成するために、HTML5/CanvasライブラリであるRGraphを使用しています。ChromeやSafariなどでは問題なく動作します。

パイロットバルーンによる上空の風の観測

パイロットバルーンとは、気象観測のために飛揚させる専用のゴム気球です。大きな風船のようなものですが、ヘリウムを充填することで浮力を与えると、通常の風船とは違ってかなり高い高度に到達することができます。このバルーンを追尾することで、上空の風の様子を観測することができます。最も単純な方法は、目視で追尾して方位角と高度角を計測することです。正確な角度の測定には、デジタルセオドライトを使用します。取得した角度のデータをもとに、簡単な三角関数の計算によりバルーンの位置を求め、その変位から各高度の風速を求めることができます。
屋上での放球の様子

バルーンの位置をkmlで記述し、Google Earthを使って地理情報にオーバーレイしたもの



風速と風向の鉛直分布の例

 

太陽の位置・天頂角余弦・放射強度の計算

簡易版 / 拡張版

緯度・経度と日時を指定して、その地点からみた太陽の位置(角度)を計算するプログラムです。NOAA/GMD/G-RADのJavaScriptコードをベースにしています。拡張版では、HTML5/CanvasライブラリのRGraphを使っていますので、拡張版はMS IE8では正しく表示されません。Safari、Chromeは問題ありません。Firefoxでは処理に時間がかかることがあります。IE9、Operaは未確認です。

デイジーワールド(ひなぎくの星)シミュレータ(停止)

生命の盛衰と惑星の放射平衡理論を組み合わせてモデル化したデイジーワールド。もっともシンプルなGaia仮説のモデルとして知られています。複雑システムの非線形性、恒常性などを学びます。(JAVAアプレット / 英語版)

CO2同位体比イオンコレクション計算機(停止)

同位体はさまざまな研究で用いられています。二酸化炭素の同位体比は、地球表層の炭素循環を解き明かすために、とても有効な情報を与えてくれます。質量分析の方法によって、CO2分子の質量数44、45、46のそれぞれの存在比から、炭素の12と13、酸素の16と18の存在比を計算する方法がイオンコレクションです。(JAVAアプレット / 英語版)